柿田様(仮名)宅 整理収納事例・続編

柿田様のその後・・・  (前回の内容はお客様宅 整理収納事例参照)

育児休暇中にご依頼を頂いた柿田様(仮名)は、
復職後も、片付いたお部屋を保つ為に、月に平均3~4回のペースで、
整理収納個人レッスンを受けて下さいました。

柿田様は、フルタイム、しかも時間は不規則というハードな専門職に従事されています。
家で過ごす時間が限られている中、子育てにも手のかかる時期で、
いくら片付けても、片付けるそばから物が散乱していくという状況に、限界を感じていました。
ご本人曰く、「片付けの方法そのものを知らないまま、大人になってしまった」とのこと。
当時は1歳から小学生まで、3人のお子さんの子育て中ですから、
それだけでも、家を回すのは大変です。
ご自身の身体もなかなか休まらないまま、お仕事で任される内容もレベルアップ、
プレッシャーも大きくなり、気持ちが落ち込む状況が増えていました。
時には、ご本人のご意向で、
お悩みをひたすら吐き出して頂くようなレッスンの日も、ありました。

お部屋を整えてレッスンを終えても、翌週に伺うと、
また職場から新たに持ち込まれた資料が机に散乱していたり、
上のお嬢様の学用品が使い終えたまま、山積みになっていることもありました。
一見、リバウンドしていると思える状況です。

外側から見ると、雑然とした印象ではあるのですが、
変わったのは柿田様の片付けに対する考え方です。

・不要なものはその都度捨てる
・出したままにせず、レッスンで決めた定位置に戻す
・用途のバラバラなアイテムを一緒にしない

この基本を体得した為、散らかっていても、
次にすべき行動が見えているので、
頭が混乱することが少なくなりました。
だから、どんなに雑然としていても、
いざとなったら片付けられるようになったのです。
片付けの方法を知り、実践したら、フィードバックを受ける。
その繰り返しで、少しずつ、柿田様は自分に合った片付け方を、
身に着けていきました。

柿田様は、私がそばにいる時には、
お一人で動けるようになり、
こちらのアドバイスも徐々に減っていきました。
悩みを吐き出すよりも、まず動く
というように、行動も変わりました。
あともう一歩なのは、「やる気」「体力」の部分に、波があることです。
これは柿田様の生活から考えると難しい面もあるので、
片付けは、完璧よりも、8割を目指して継続していけることを、
目標にしました。
8割を目指すと、結果が6割だとしても、
以前の柿田様と比べたら、大きな前進で、生活に支障は出ないレベルです。
出来ないことよりも、出来たことに目を向けると、
自己肯定感にも繋がっていきます。

片付けをして、褒められることが、柿田様にとっても、
嬉しいことだったそうです。
そして、職場でも進んで掃除をするようになったそうです。

柿田様は、整理収納を通して、優先順位を考えるようになりました。
疲れ切っている時には、まず休むことや、
目の前に大きな仕事を抱えている時のやり方など、
「整理収納」には、生活に応用のきく面が多々あるのです。
ご自身の状況を一歩引いたところから、見られるようにもなってきました。

現在、私の活動拠点が変わり、柿田様の地域に伺うことが出来なくなりました。
そこで、アフターフォローを続けています。
柿田様から、片付けのやる気が欲しい時などにメールを頂くと、
励ましのお言葉やアドバイスを返信します。
時には、ビフォーアフターの画像を添付して頂くこともあります。

片付けたくなり、やる気が欲しくてメールを頂いた時のことです。

1枚目は、1週間前の画像とのこと。
初心に帰ってやり直したいです
(クリックで拡大します)

そこからご自身で頑張って、この状態にしたそうです。
今の状態です。
(クリックで拡大します)

以下、メールのやり取りより抜粋。
柿田様「片付けられない~、どうしよう、と思うだけで全然行動できておらず、仕事も、家のことも全然まとまらなくなってしまっています。」「初心に帰ってやり直したいです」「よし、これから始めるぞ(10分くらい)」
佐藤夏生(アドバイザー)「あれだけ頑張れた柿田様なら、きっとまた片付けられますよ!」「完璧を目指さず、少しずつ片付けましょう☆」

10分を目標に、集中片付けを行った後のメール添付画像。
見守りでやる気スイッチ入るものですね
(クリックで拡大します)

私はメールを拝見し、簡単に返信しただけで、この間具体的なアドバイスをしていません。

柿田様「やはり見守りしてもらうと やる気スイッチ入るものですね」
佐藤夏生(アドバイザー)「この短時間で、きれいになりましたね!お部屋が明るく見えます。」「・・・もしもこれ以上の変化を望むようでしたら・・・(以下、アドバイスが続く)」

柿田様は、もう、ご自身の力で、お部屋を整えることが出来るのです。
やる気が欲しい時に、メールでちょっとお話するだけです。
色々と考えて、模様替えも行っているようです。
これまで何となく配置していた物も、行動と関連付けて考えられるようになると、
上手く機能していきます。

柿田様とお目にかかれなくなって、もうすぐ2年です。
でも、お一人の力で、片付けが出来るようになり、
今では成長したお嬢様が自発的に「ぬいぐるみを手離すことにしたから手伝って」と、
片付けるようになったそうです。

インテリア本で見かけるような完璧なスタイルが、全ての人の目標ではありません。
柿田様のように、ひと通りの片付けが自分で出来るようになり、
お子さんにも手順を教えてあげられるようになる・・・
そのような願いも、踏み出すまでに大きな勇気が必要です。
何か月も迷う方が少なくありません。
出来ない原因は様々なのに、自分を責めたり、
逆に、他の誰かや環境のせいにして、解決が進まない方はいらっしゃいませんか。

柿田様は、片付けたくても片付けられずずっと悩んでいるような、
ご自身と同じような方々に、勇気を持って頂けるようにと、
以前より心から望んでいらして、このように情報を提供して下さいました。
その思いに、お応えできるように、今後も勉強していきたいと思います。

お一人お一人が持つ願いが叶えられるよう、サポートするのが私の役割と考えています。
                                    
整理収納オフィス シンプルビト  佐藤夏生
柿田様のご協力に深く感謝申し上げます。